地球温暖化の原因はCO2?二酸化炭素以外の原因は?


地球温暖化が自然環境や生態系に重大な影響を及ぼすことが、1992年に開催された国連気候変動枠組条約で認識が世界で共有されます。

京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で、先進国全体で温室効果ガスの排出量を1990年のレベルから5%削減する具体的な目標が掲げられます。

日本で採択された温暖化対策目標だったこともあり、その後、企業や個人にもCO2削減の取り組みが進められていますが、世界全体では、顕著な成果は得られていません。

地球温暖化の主な原因は二酸化炭素といわれますが、温室効果ガスに含まれる二酸化炭素以外について考察してみます。

スポンサーリンク
ondankaレクタングル大

地球温暖化の原因は?

地球温暖化は、地球表面の大気や海の平均気温が長期的に上昇する現象であり、ちょうど農家が利用するビニールハウスの内部のように気温が上昇する状況に似ています。

ただ、ビニールハウスでは、太陽によって暖められた地表面の温度が上昇し、熱伝導によって暖められた空気が対流と拡散して気温が上昇するため、地球温暖化の原理とは異なります。

地球温暖化は、地球表面を取り巻く大気圏に降り注ぐ太陽からのエネルギーが、大気圏外に届く前にその一部が大気中の物質に吸収され、大気圏内部の気温が上昇する温室効果によりもたらされています。

温室効果をもたらす温室効果ガスには、対流圏オゾン、二酸化炭素、メタンなどが該当し、近代工業の進展とともに二酸化炭素の排出量が増えているため、地球温暖化の主な原因とされています。

京都議定書に排出量削減対象となっている物質は?

地球温暖化対策として京都議定書で排出量削減の対象となっている物質には、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ化硫黄の六種類があります。

温室効果ガスには、二酸化炭素以外にも多くの物質があり、地球温暖化の原因が一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることが推測できます。

しかしながら、自然界に存在する物質よりも人為的に排出される物質の中で、二酸化炭素が最も影響を与えていることも推測できることから、主な原因とされています。

ただ、一部では、異常な気候変動が水蒸気によって起き、温暖化を増幅しているとして、二酸化炭素以外の原因を主張する懐疑論者もいます。

地球温暖化の原因物質には?

地球が誕生して以来、気候の温暖化や寒冷化は何度も繰り返されてきたと考えられていますが、20世紀後半から進む気温の上昇傾向は、急激な経年変化を記録しています。

近代工業化の進行に伴い人為的な二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスが、地球温暖化の原因と考えられ、京都議定書では二酸化炭素以外の物質も削減対象とされています。

現時点では、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの顕著な削減ができておらず、世界各地でみられる豪雨や猛暑などの異常気象も続いています。

スポンサーリンク
ondankaレクタングル大
ondankaレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする