地球温暖化の原因、自動車産業の現状と今後の展望は?


地球温暖化の原因は、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出量が増加するためとされ、世界各地で走る自動車の排ガスが、即座に連想されるのではないでしょうか。

昭和30年代から40年代の日本で急速に普及し始めた自家用車は、現在の地方都市では日常の足として利用され、一家に複数台所有されていることも珍しくありません。

しかも、10億の人口を抱える中国での自家用車の保有率の急増は、北京や上海など各地での大気汚染を引き起こすなど、地球温暖化だけではない影響も現れています。

地球温暖化の大きな原因のひとつと言える自家用車を含めた車の現状と今後の展望などを紹介します。

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地球温暖化の原因に大きく関与する車の排気ガス

日本で排出される温室効果ガスは、2015年度で13億2,500万トンと推定される中で、自動車や電車、バス、飛行機、船舶などの運輸部門が全体の15%を占める約2億500万トンとされます。

運輸部門で排出される約2億トンの温室効果ガスの89.7%を自動車が占め、地球温暖化の原因に大きく影響していることがわかります。

しかも、自家用車が、日本の自動車の排出する温室効果ガスの57.2%を占め、日本全体の二酸化炭素排出量の7.7%を占めます。

一般企業の営業活動や生産活動において、自動車などの利用を削減する努力をする以上に、自家用車の排出ガスの削減が必要であることがわかります。

地球温暖化は、自動車産業の変革なしには止められない?

地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量が急激に増加したのは、人類の歴史の中で産業革命以降であり、中でも自動車の利用は、石油という化石燃料の消費によって大量の二酸化炭素が排出されています。

現在では、世界各地で走る自動車の台数は、この50年ほどの間に急増しており、それぞれの車の排気ガスも生産年時によっても相当な違いがあります。

ドイツをはじめ、ヨーロッパ各国で進められるエコカー政策ですが、自動車会社にとっては、新たな技術開発が求められ、その開発費用の負担や必要な技術者を確保し、生産体制の見直しや営業、販売といったすべての改革が必要とされ、なかなか進展していません。

日本の自動車産業においても、トヨタや日産を筆頭に、電気自動車や水素自動車などの開発と実用化が進められていますが、次世代の自家用車を普及するには、事業者と個人のそれぞれに求められる負担が問題となっています。

いずれにしても、地球温暖化の原因となっている車の排出ガスを改善するには、自動車産業の変革と、個人が車を所有する文化的な意識にも変革が必要とされます。

地球温暖化の原因となる車は、産業と個人の変革が必要?

自動車という発明は、産業革命以降の人間の生活をより近代的なものにし、個人レベルでの長距離の移動を可能にするなど、生活圏の広がりを可能にしました。

その一方、石油を利用したエンジン構造は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを大量に排出します。

人口増加と共に増えた自動車の排ガスによる地球温暖化を軽減するには、自動車産業による新たな技術革新や変革を必要とし、これまでの車を所有する個人の文化的な意識や利用方法にも変革が必要とされそうです。

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