地球温暖化の気候変動の原因は海にもあった

地球温暖化問題の原因・影響・対策!地球温暖化について学ぼうk (21)
地球温暖化というと、大気中の温室効果ガスの主成分、二酸化炭素により、宇宙へ熱が逃げないために起こっている。

ということは広く知られている事実です。

しかし、地球温暖化の問題点である異常気象の原因は大気中の温室効果ガスだけではなく海にもあるのです。

海の持つ特徴と温室効果ガスである二酸化炭素がどのように地球温暖化の気候変動の原因となるのか、まとめてみました。

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海は地球上の3分の1の二酸化炭素を吸収している。

実は地球上に存在する地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素の3分の1を海が吸収しているのです。

二酸化炭素の性質のひとつに、熱を保つ効果があります。

大気中においては、温室効果ガスの中に含まれ、宇宙への放熱を妨げ、地球の気温を上昇させて地球温暖化の原因となっています。

一方、海により吸収された二酸化炭素は、その性質から水温を上昇させることになります。

水には膨張をする性質があり、水温が高くなるほどに、その膨張率も上がります。

この海水温の上昇により、さらなる地球温暖化の原因となる気候変動がおこります。

地球温暖化の問題点、異常気象の原因に大きく影響する海

気象現象の多くは「気温」「気圧」「湿度」という三大要素で説明することができるといいます。

この中でもっとも大きな役割をもつのが「気温」です。

地球全体で見ると、赤道付近がもっとも気温が高く北極や南極に近づくほど気温は低くなります。

この温度の差をもとにして、風である大気の流れや、海流である海の流れが生まれ結果的に様々な気象現象が現れます。

地球全体の面積で、海の占める割合は7割。

二酸化炭素の増加により、たくさんの温室効果ガスを吸ったため、海水温も上がっています。

海流は海面で吹く風にひきずられたり、海水温や塩分濃度の差によって作られたりする海水の流れです。

地球温暖化の異常気象の原因のひとつとなる、異常な高温の原因、「エルニーニョ現象」に深く関与してきます。

北極海の海氷が減少するとどうなるのか?

地球温暖化によって海氷が減少し、海面が露出すると、その上空の気圧が変化します。

北極海上空を流れるジェット気流が北側に大きく蛇行しやすくなります。

このジェット気流の蛇行の影響で、ブロッキング現象が起きる可能性が高くなります。

ブロッキング現象の影響で、北極域の寒気がシベリア地方に流れ込むことで、平年よりもシベリア高気圧が発達するといわれています。

発達したシベリア高気圧は、東アジアへより強い寒気を送り込みます。

その結果、日本では強い寒波に襲われるのです。

なお、地球温暖化にもかかわらず、東アジアの冬は寒くなるというこの傾向は、一時的なものである可能性もあります。

地球温暖化がさらに進むと気温が上がる影響のほうが大きく、寒波に襲われる確立は下がると考えられているのです。

北極の海氷と地球温暖化による気候変動は複雑に絡み合っており、現在も研究が続けられているため、予測も難しいものなのです。

まとめ

地球温暖化の原因となる二酸化炭素は大気中だけでなく、海にも吸収されています。

この海の海水温の上昇により、地球温暖化による気候変動で、熱波に襲われた場合、地表にとどまる熱はさらに高くなり、干ばつに見舞われる地域もでてきます。

干ばつにより、森林が消失した場合、森林が吸収していた二酸化炭素は、さらに海に吸収され海水温も上昇します。

そのため、水蒸気の発生量が多くなり、スーパー台風などの異常気象も発生します。

地球温暖化の原因で、熱を保つ効果のある二酸化炭素を海が吸収し続けると、どうなるのでしょう。

水は温まるとさらに膨張する性質があるので、海水域は拡大し、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の海への吸収がさらに高まります。

こうした悪循環により、異常気象をもたらす原因が海にあるのです。

気候条件の「気温」「気圧」「湿度」は海と大地と大気との循環によっておこります。

そのため、地球温暖化の気候変動の原因が大気中の二酸化炭素だけではなく、海への吸収があることにより異常気象の原因があるといえます。

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