地球温暖化対策の現在

地球温暖化問題の原因・影響・対策!地球温暖化について学ぼうk (23)
地球温暖化対策は現在、先進国でも、発展途上国でも取り組むようにCOP21で、合意がされました。

COP(Confeerence of the Parties)21の正式名称は「国連気候変動枠組条約第21回締結会議」です。

気候変動枠組条約とは、どのようなものなのでしょう。

簡単に説明すると地球温暖化による気候変動を何とかしようと国連で決める会議です。

人間の活動によって出る温室効果ガスによって地球の温度が上がるのが地球温暖化です。

今まで先進国が経済成長の際に出してきた温室効果ガスが、地球温暖化の原因とされ、重い責任を持っている。

と、されており、発展途上国はまだ発展途上にあるためその削減は経済成長に影響するため限定的とされていました。

しかし、COP21では、2020年から、先進国も、発展途上国も、一緒になって温室効果ガスの削減をすることを、「義務」としましょうと決まりました。

地球温暖化対策の問題は、今までは先進国のみの限定的な責任でしたが、現在では発展途上国にも地球温暖化対策が義務化されたのです。

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現在、温室効果ガスを世界一排出しているのは中国

2016年現在、世界で一番、地球温暖化の原因である温室効果ガスを排出している国は中国です。

COP21で、中国が掲げた温室効果ガスの削減の目標値は2005年を基準の年として2030年までに60~65%減という数字を打ち出しました。

実はこれは、「対GDP比率」なのですが、ここがポイントです。

2030年に中国のGDPが増えていれば、実際の量は今より増える可能性もあります。

ほかの国に関しては「比GDP」での削減目標がされています。

まず、GDPとは国民総生産から海外での純所得を差し引いたもの。

国内の経済活動の指標として用い、英語でGDP(Gross Domestic Product)の略です。

→名目国内総生産 →実質国内総生産となります。

地球温暖化防止対策としての、COPでは、国際的な国同士に比べて、どのぐらい減らすかが目標値とされています。

これが「比GDP」です。

しかし、中国に関しては、「対GDP比」率、国の経済規模と対比する形での目標設定とされたのです。

先に2030年に中国のGDPが増えていれば、実際の量は今より増える可能性もあると説明しました。

しかし、中国は逆に言えば、国際社会の中で、自国の国内総生産が減るのであれば地球温暖化対策の温室効果ガス削減の目標値を下げる。

ともいっているようなものです。

たとえばそれは、世界的な経済成長があっても、自分の国が豊かにならなければ、温室効果ガスの削減義務は目標値より下げます。

と、裏をかえせばこういうことになります。

経済成長と地球温暖化対策の現在

中国は地球温暖化対策で温室効果ガスを減らそうとすると、自国の経済成長に悪影響が出るのを警戒して、GDP比を目標の指針としました。

では、現在の地球温暖化対策と、世界経済では、どのような現象がみられているのでしょう。

2014年、2015年では、世界全体で見ると、経済成長はしています。

しかし、世界合計の温室効果ガスの排出は横ばいだったことが報告されています。

近年の再生可能エネルギーの急激な普及などが背景にあるともいわれています。

中国の懸念する地球温暖化対策を現在から取り組み、未来に経済成長がされていなく、自国の経済発展がされていない状態。

これを回避するのに、地球温暖化対策や地球環境を良くする取り組みが、そのまま、経済の成長につながるような産業の構造化ができれば理想でしょう。

中国では今、かつて発展途上国であった日本の1950年代の光化学スモッグの問題が、現在の北京で問題になっています。

地球温暖化対策とはまた違いますが、持続可能な地球環境作りという視点では、こうした公害に取り組むことも大切です。

世界一の太陽光発電所

再生可能エネルギーや、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーの代表格の太陽光発電。

現在、日本でも、空き地や山の斜面だった場所に、多く設置され始めています。

地球温暖化対策に有効なこの太陽光発電で、世界一の規模のある国はアメリカです。

米国アリゾナ州で稼働中の「Agua Caliente Solar Project」で250MWに達しています。

現在進行中のプロジェクトで最も規模が大きいのは「McCoy Solar Energy Project」。

カリフォルニア州の砂漠地帯に750MWの太陽光発電所を建設する計画です。

McCoy Solar現在稼働中のはAgua Caliente Solar Project3倍の規模になる見通しです。

建設から運営まで、自然エネルギーである太陽光、風力発電で最大手の、NextEra Energy Resources社が行います。

カリフォルニア州、内陸部の広大な砂漠地帯の一角が建設予定地ですが、敷地の面積は約1778万平方メートルで、東京ドーム380個分に相当します。

中国にも広大なゴビ砂漠があります。

こうした空き地に、クリーンエネルギーの施設設置のプロジェクトをすすめればよいのでは?

とは思いますが、中国とアメリカでは、発展途上国と先進国という違いがあります。

地球温暖化対策で、アメリカはCOPを離脱するなどしていますが、着実に温室効果ガスを減らす取り組みはされています。

まとめ

地球温暖化対策では、現在、中国のように経済成長をしなければいけないけれど、地球温暖化対策もしなければならない。

と、いった頭をかかえたくなるような構図もあるのです。

こうした不幸な構図を解消するのに、アメリカのAgua Caliente Solar Projectを紹介しました。

世界的に見て、先進国が地球温暖化対策になるような技術や知識を持っているのは明白です。

地球温暖化対策は、地球規模で考えなければならない問題です。

自国だけではなく、地球という共同体の中で生きるという視点で各国が協力をし合い取り組まなければならないでしょう。

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