地球温暖化で水不足が深刻化する理由は?


人間が生活していくうえで欠かせない水は、必要な時に必要な場所で、必要な量を使える状態にあることが重要です。

国連水資源報告書によれば、現在、世界の約7億人が水不足で生活していて、不衛生な水しか得られずに年間約180万人の子供が亡くなっています。

昨今の台風や大雨、洪水被害により、日本の各地でも断水被害に見舞われ、ダムや給水設備が整っているとされる日本でも、一時的な水不足も起きています。

地球温暖化によって増加する異常気象などが理由となって起きる水不足について紹介します。

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世界の水不足の現状と深刻化する理由には?

世界の水資源は、降水や積雪、融雪によってもたらされますが、大半は大気中に蒸発し、地上に吸収されて河川へと流れた分だけが有効に活用されています。

ダムや河川設備、水道設備といった近代的な施設を持たない発展途上国では、干ばつや地下水の減少、湖沼が小さくなるなどの影響が及び、農作物を育てる農業用水や飲用水の確保も十分とは言えない状況です。

中国の黄河では河川流域の人口増加の影響から、取水量が増加し、1年の半分以上が河川の下流域まで水が流れなくなり、飲用水や工場用水なども不足がちとなっています。

また、穀物の栽培にも大量の水が必要であり、人口増加に伴って必要となる食糧の増産によっても、水不足が進行しています。

つまり、人間が豊かな生活を送るために使う水の量が増え、人口増加とともに必要となる農業生産の増産でも水の使用量が増えていることが、水不足の理由となっています。

地球温暖化が水不足を深刻化させる理由は?

世界の水不足は、世界の人口増加と、それによって必要となる食糧生産のために使用される水の増加が理由として挙げられますが、地球温暖化が影響を与えています。

地球温暖化は、これまでの降水パターンや積雪、融雪の時期を変化させ、河川流量のバラツキにも影響を与えます。

また、地球温暖化によって、雨の強度や頻度も変化が予測され、これまでの干ばつ被害を受けていた地域の広がりや、洪水のリスクを高め、河川流量の変化を起こすため、水資源の確保を難しくしそうです。

それに加えて、2050年には世界の人口は90億人になると予想され、食糧生産や途上国の経済発展に伴って水の需要が高まり、地球温暖化の進行による環境悪化が懸念されるため、水不足が深刻化すると考えられています。

水不足を深刻にする地球温暖化の現象と理由

人間が生きていくうえで必要な水は、河川に流れる淡水を処理して利用されていて、干ばつ地域や人口が急激に増加した地域では、飲用水をはじめ農業用水といった水不足の危機にあります。

地球上の約7億人が水不足の危機にあるといわれる現状で、地球温暖化は、ゲリラ豪雨や大雨、洪水など、気候や気象に影響を与えています。

そのため、これまでの干ばつ被害地域の拡大や水資源の確保が、さまざまな複合的な理由から難しい状況が今後予測されます。

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