地球温暖化による気温上昇は、最近では夏場の猛暑だけでなく、冬のどか雪、あるいは頻発する豪雨など、人間の暮らしにさまざまな影響を与えています。
人と一緒に暮らす犬や猫といったペットにも、地球温暖化の影響が直接的、あるいは間接的に影響を及ぼしています。
一方で、アメリカの研究者によれば、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量に、ペットの犬たちも影響を与えているという指摘もあります。
地球温暖化は、地球上に住むすべての動植物に影響が及んでいますが、人と関わりの深い犬について紹介します。
目次
地球温暖化によるペットの犬への影響は?
地球温暖化の影響から、夏場のアスファルトは直射日光で犬が散歩するには適さないほど高温となり、十分な散歩ができなくなり、運動不足や精神的なストレスを抱えがちです。
ここ数年の日本の夏の猛暑では、人の熱中症対策のためにエアコンの適切な使用は不可欠で、暑さに弱いペットの犬にも、同様の配慮が必要です。
そのため、ペットを置いて留守にする室内でもエアコンが必須となり、飼い主には経済的な負担と共に、留守にした際の精神的な負担がのしかかります。
しかも、大雨などの影響で、エアコンの自動修復機能がないと、いったん停電すると部屋の温度が上昇するため、飼い主にはそれなりの想像力と対策が求められます。
ペットの犬が地球温暖化に与える影響は?
現在の日本では、3人に一人が犬や猫をはじめ、何らかのペットを飼っていると推定されていますが、ペット大国のアメリカでは、日本の人口をはるかに凌ぐ数が飼育されています。
そのため、アメリカに住む犬猫のペットだけで消費される肉の量が、国別の消費量ランキングでも世界5位に相当するといわれ、その意味からすれば、一つの国が排出するエネルギー問題と考える学者もいます。
アメリカカリフォルニア大学の地理学者オキン氏によれば、毎年アメリカで消費される動物由来のカロリーの25%を消費するのは、アメリカに居住する犬猫だとして、ペットフードの影響による温室効果ガスの排出量を計算しています。
この試算によれば、犬猫のフードに関係して排出される温室効果ガスは、年間1250万台の車が、年間平均11,346マイル走行するのと同程度としています。
ペットのフードが想像以上に地球環境や地球温暖化に影響を与えていますが、全世界で生産される食品の約3分の1が廃棄されるという人間の食料廃棄の問題を改善すべきという別の視点も意識されます。
地球温暖化は、地球上のすべての動物に影響がある!
地球温暖化は、人間をはじめ、自然界で暮らす野生動物やペットの犬や猫にも影響を与えます。
夏の猛暑による熱中症の危険は、人間だけではなく、一緒に暮らすペットの犬や猫にも及び、満足な散歩ができない犬たちの健康状態にも影響があります。
その一方、犬や猫のペットフードとして利用される肉の消費量は、一国が排出するエネルギーに匹敵すると試算する学者もいます。