地球温暖化の対策と農業への影響は?


地球温暖化の影響で、日本の夏は35度を超える猛暑日が連続し、昨年は40度を超える気温も記録され、農作物への影響も深刻になっています。

猛暑による熱中症で搬送される人が増えるように、過酷な気温の田んぼや果樹園では、コメの品質低下や果樹の日焼けといった影響が懸念されます。

深刻な気候の影響を避けるためには、京都議定書やパリ協定などでいわれる温室効果ガスの削減と気温の上昇を抑える必要があります。

地球温暖化による農業への影響や対策と共に、農業で排出される温室効果ガスなどの影響を紹介します。

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地球温暖化の影響に対する農業の対策とは?

地球温暖化の影響で年々上昇する気温は、人間が熱中症に対する対策を講じるように、農業でも影響を軽減するための対策が必要です。

農業の深刻な影響の一つには、リンゴやブドウなどの果実の日焼けがあり、葉摘みの時期をずらしたり、袋がけしたり、笠懸を行うなど、さまざまに対策を講じています。

また、稲作でも、高温や日照不足による収穫されたコメが白濁する「白未熟粒」が増加する影響があり、栽培技術や品種の改良が進められています。

農業に及ぶ影響の対策には、農家だけではなく、地元のJAや大学の農学部などの研究機関との連携した調査や研究が不可欠です。

地球温暖化に影響を及ぼす農業の発展?

地球温暖化が、農業で生産される農作物に影響を与えますが、一方で、農業活動は、温暖化の原因とされる温室効果ガス排出量の四分の一を占めています。

農作物として栽培される植物は、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す光合成を行うため、温室効果ガスの排出には関係がないイメージがあります。

しかし、植物が枯れて土壌に混ざると、植物がため込んだ二酸化炭素が蓄えられ、微生物によって分解されると温室効果ガスとして空気中に排出されます。

また、メタンは水田から排出され、一酸化炭素は、化学肥料や有機物として窒素が使われるために排出されます。

農業の生産活動で排出される温室効果ガスの対策として、窒素を含まない肥料を使うことや土壌から二酸化炭素を排出させないなどの工夫を凝らしています。

地球温暖化と農業は、相互に影響を与えている?

人の生存に必要な農作物を生産する農業は、地球温暖化による気温の上昇で、果実の日焼けや稲作の白未熟粒などの影響を受けます。

また、農業の生産活動の過程で、二酸化炭素、メタン、一酸化炭素といった温室効果ガスを排出し、地球全体で排出される温室効果ガスの四分の一に及びます。

地球温暖化に対して、農業の活動では、栽培技術や品種の改良などの対策がとられ、温室効果ガスを排出しない工夫も凝らされています。

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