地球温暖化の影響を宇宙規模で考える

地球温暖化問題の原因・影響・対策!地球温暖化について学ぼうk (1)
地球温暖化について考えるとき、たとえば今年は太陽の表層面の爆発が多いから地球が温暖化しているのでは?など、宇宙規模で地球温暖化の影響を考える人もいます。

たしかに太陽のエネルギーは太陽系が生まれた時よりもそのエネルギーは10倍以上もの大きなものになっています。

ですが、ただ太陽の爆発だけが地球温暖化に影響をあたえるものではありません。

太陽系の惑星を見てみても、その惑星そのものの持つ特性が影響しているのがわかります。

地球は宇宙の中でも太陽系に属し、その中でも唯一の生命のある星とされていますが、太陽に近い順に水星、金星、地球と並んでいます。

50億年前に誕生したときから、これらの惑星は、単なる岩の塊ではありませんでした。

地球温暖化の影響と、宇宙を考えてみましょう。

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水星、金星、地球、火星

惑星は薄く硬い殻の内部に大きな溶けた核があり、それはとても熱いものです。

この奥深い部分、核で化学反応が起き、殻を突き抜けてガスが放出されます。

水星は小さすぎて、重力も弱すぎるため、こうしたガスを蓄積することができません。

金星、地球、火星の3つの惑星は、少なくともガスの一部を蓄積して、大気を生み出してきました。

そうした大気には二酸化炭素、水蒸気、メタンなど、太陽の熱を蓄積し、気候を生み出す温室効果ガスが含まれています。

地球温暖化の原因となる温室効果ガスは、おなじ宇宙の太陽系で、地球以外に、金星と火星にもあるのです。

しかし、金星、地球、火星の3つの惑星は、当初はおそらくかなり似ていたでしょうが、非常に異なる進化を遂げました。

現在、金星の大気は厚く、大量の温室効果ガスが蓄積されており、気温を450℃前後に保っています。

火星には以前はかなりの大気があり、雨が降っていたような跡も確認されています。

ひょっとしたら、生命も存在していたかもしれません。

ですが、進化の途中で、大気の大半が失われて、乾燥し、生命は死に絶えたと考えられています。

火星の生命の死滅は謎に包まれています。

なぜなら、火星の表面には大量の炭素が確認されているからです。

炭素はおそらく、かつて二酸化炭素の形で、大気中に浮かんでおり、水にとっても生命にとっても暖かさを保つ毛布となっていたはずなのです。

ですが、その大半は結局岩の中にいきついてしまいました。

少し、地球と似ていると思いませんか?

暖かさを保つ毛布とは、温室効果ガスのことです。

温室効果ガスは二酸化炭素やメタンでできています。

地球温暖化の原因は、岩の中、石炭に押し込められていた炭素が人間の手により、大量に空気中に放出されたことが引き金です。

では、宇宙の歴史に話を戻しましょう。

地球は金星や火星とは異なり、大気は豊かで、活発な化学反応を繰り返しています。

安定した気温と大量の水を維持するだけの温室効果ガスがあります。

地球が太陽からちょうど良い距離にあったことは間違いありません。

ですが同時に、惑星の誕生が間もない頃、3つの惑星の大気がとてもよく似ていたことから、三惑星がそれぞれ異なる運命をたどったのは、太陽からの距離と同じぐらい、それぞれの大気の運命とも関連があるのではないか?という説がうまれました。

宇宙的規模で地球の歴史をひもとくと

宇宙の歴史と地球の歴史では、地球はかならずしも、豊かな生命をたたえた星とは言いがたい頃もありました。

地球が誕生してから50億年たったなかで、地球は6億年前と4億年前にすっかり、雪と氷に覆われた時期もありました。

この時期に、厚い雪や氷の下のクレバスの中にいた生命体だけが生き延びたのですが、この状況は火星と同じ運命をたどるところでした。

ではなぜ、地球が火星のように死の惑星にならなかったのか、それは、二酸化炭素が氷の下の火山から排出されていたからだとカリフォルニア工科大学のカーシュビンクは言っています。

「地球が太陽からもう少し遠かったら、南極、北極の温度は二酸化炭素が凍るところまで下がっていたら、温室効果によって地球全体が凍結することをさけられなかったかもしれない」。

地球はそうした困難を乗り越えて、少なくとも過去5億年にわたって、驚くほど一定した気温を保っていました。

宇宙のほかの惑星と比べると本当に奇跡的とも言える生命維持装置である温室効果ガスは、地球温暖化への影響を考える時、悪いイメージで捉えてしまいがちですが、宇宙と地球の歴史とをひもとくと、実は生命を作り出す大事なものなのです。

地球はかつて温暖化していた?!

かつて、地球には、世界全体がいまよりもっと温暖で、氷のない時期があったようです。

これは、大気中にメタンや二酸化炭素や水蒸気が豊富で、それがどれも分厚い毛布となって、地球と、そこで成長している原始の生命体を暖かく保っていたためです。

火山活動は依然として活発で、新たな二酸化炭素の放出が大気中から大きく失われる分を上回り、大気中の二酸化炭素濃度を現在より20倍高く保っていました。

と、いうことは、過去の地球の歴史を宇宙的視野から見ると、地球は温暖化しても、なくならないのか、と、短絡的に考えるのは大雑把です。

その頃の地球は確かに生命体は確認されていますが、知的生命体の存在は確認されていません。

それに、二酸化炭素を多く吸収する植物は、あまり高温を好みません。

植物は非常に効率的に二酸化炭素を吸収し、大気中に戻れないところに永久に埋めることがわかっています。

今の地球の気温は植物の好む低い気温の状態です。

しかし、地球温暖化の影響で、気温が上昇すれば植物の生育期間が短くなり、それはすなわち、植物が生き急いでいる状態になります。

それに、大気中に戻れないところに埋められた古い植物性炭素はおよそ七兆トンあります。

これは実は、地球の地下に化石燃料として何千年もの間蓄積されてきました。

宇宙的視野で地球の歴史を見てみると、地球の気候が過去に変化しなかったとは言えません。

地球創世記から見た、中世温暖気と小氷期に、一部の地域で、かなりの温暖化と慣例化が起きたのは明らかです。

別の地域ではまた別の変化が起きています。

アメリカ西部では、中世温暖期に一世紀に及ぶ大規模な大干ばつが起きました。

小氷期は世界規模だったとする研究者でさえ、中世の世界的な温暖期の証拠は「むらがある状況証拠」だと認めています。

とはいえ、20世紀半ばまでは千年以上にわたり、ほとんどの気候変動は、宇宙から、太陽から受ける熱の総量の影響が大きく変わったとは考えにくいのです。

むしろ、世界中の熱と水分の再分配に関係があったと言うことができます。

地球温暖化の影響で、地球の地下に化石燃料として何千年もの間蓄積されてきた温室効果ガスが何千億トンも放出されて、気候システムにかなりの熱が加わったのはつい最近です。

最近の地球温暖化は、宇宙からの影響よりも、産業革命以降の人間の生活による、地球内部の変化によるものだと言えるでしょう。

地球温暖化の影響で、海底の凍ったクラスレートの中に閉じ込められていると考えられる、約七兆トンのメタンまでも空気中に放出された場合、それは相当な規模の温暖化になると想定できます。

地球温暖化がこのまま進めば、ほかの宇宙に浮かぶ星、極論ですが灼熱の金星のように、今では生命の確認されない火星のような惑星になるかもしれません。

まとめ

現在起こっている、地球温暖化の影響は宇宙からのもの、というより、惑星そのものの活動によるものだといえます。

同じ太陽系の宇宙に浮かぶ、金星や火星にも温室効果ガスがありますが、生命を維持するような状態ではありません。

地球にも温暖期や寒冷期がありましたが、ここ千年、急激な地球温暖化は確認されていませんでした。

ターニングポイントとなるのは産業革命です。

地球内部で起きた二酸化炭素、温室効果ガスの爆発的な大量排出により、地球温暖化に影響をしていることは紛れもない事実です。

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