地球温暖化と寒冷化、今の地球はどっちなの?


ここ数年の日本では、猛暑日と熱帯夜が連続する夏や、頻発するゲリラ豪雨や洪水被害などで地球温暖化を実感すると同時に、冬の局地的なドカ雪は寒冷化を想像させます。

長い地球の歴史では、これまで地球温暖化と寒冷化といえる氷期と間氷期を繰り返してきたと分析されていて、今後、寒冷化の可能性は無いのでしょうか?

これまでの間氷期に起きた地球温暖化とこの四半世紀に渡って問題とされる温暖化の違いは、どんな点にあるのでしょうか?

地球温暖化と寒冷化が繰り返された地球のメカニズムと、現在起きている温暖化について紹介します。

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地球温暖化と寒冷化が繰り返された理由は?

46億年前に地球が誕生して、これまでに太陽の活動の違いと日射量の変化によって、地球温暖化と寒冷化の時期を交互に繰り返しています。

人間が化石燃料を利用した近代的な社会生活を送る以前は、太陽からの日射量の変化と連動して、約10万年ごとに氷期と間氷期を繰り返していることが推測されています。

日照量の変化は、地球の自転軸が太陽との公転面と23.4度傾いていることと、公転する軌道が楕円状となっているために起きると考えられ、この周期的な変化は「ミランコビッチサイクル」と呼ばれます。

しかしながら、化石燃料が利用された20世紀後半からの地球温暖化による気温上昇は急激なもので、日照量では説明がつきません。

現在の地球温暖化が問題視される理由は?

京都議定書が締結される以前の1992年に開催された国連気候変動枠組条約で認識されて以降の地球温暖化は、人間が石炭や石油といった化石燃料を利用した活動の影響が大きいと推測されます。

これまでの地球の歴史で繰り返された氷期と間氷期の原因とされる日照量の違い以上に、地表面の気温を上昇させる二酸化炭素を中心とした温室効果ガスが大量に排出され、大気中の水蒸気量を増加させています。

そのため、気候によって現れる上空10キロくらいの気団に寒気や暖気が衝突することによって、夏場には豪雨、冬場にはどか雪といった異常気象が起きやすくなっています。

つまり、現在の夏場の猛暑と冬場のどか雪は、こうした温室効果ガスによる地球温暖化によるものと考えられ、寒冷化とは真逆の現象で、問題視されています。

10万年単位で繰り返される地球温暖化と寒冷化

長い地球の歴史で、地球温暖化と寒冷化が繰り返されたと推測され、太陽から降り注ぐ日射量の変化の原因と考えられています。

現在の地球は、これまでの観測データから年平均気温が右肩上がりの上昇傾向であることが確認され、局地的に降る降雪や極端な寒気による体感とは違うものとなっています。

世界各地で頻発するゲリラ豪雨やハリケーン、暴風といった異常気象は、地球温暖化によって起きていると考えられ、直近に寒冷化するとは考えにくい状況です。

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