地球温暖化が生態系に影響を及ぼしているオーストラリアの今は?


オーストラリアといえば、世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフは有名ですが、地球温暖化の影響を受けて危機的状況にあります。

1950年代以降、徐々に温暖化傾向がみられたオーストラリアでは、気象が影響する森林火災など大規模な自然災害が多発し、他の地域でみられる温暖化の傾向と一致しています。

これまでの歴史の中で、気候の変化や火山の爆発による多くの種の絶滅が起きたオーストラリアは、熱波や干ばつ、洪水といった地球温暖化の影響による異常気象の影響が顕在化しています。

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オーストラリアにみられる地球温暖化の影響は?

地球温暖化の影響が世界各地で顕在化する中、オーストラリアでも、2013年には平均気温が例年に比べ1.2度も上昇するなど、深刻な状況が各地で起こり始めています。

1981年にユネスコの世界自然遺産に登録されたグレートバリアリーフは、海水温の上昇の悪影響で、白化現象が進み、このままでは珊瑚が死んでしまう危機的な状況です。

サンゴの生息域は、共生藻の光合成に必要な光が届く浅い海で、水温が18度から30度程度の温度の環境が適していますが、白化は長期間にわたり、海水温が高温である状況を示しています。

また、グレートバリアリーフの島に生息していたネズミの一種「ブランブルケイ・メロミス」の絶滅が確認され、地球温暖化による気候変動や、海面上昇による浸水などが影響したと考えられています。

オーストラリアに必要な地球温暖化対策とは?

地球温暖化は、グレートバリアリーフだけではなく、オーストラリア全土に影響を及ぼしていて、他の世界各国の対策と同様、温室効果ガスの排出削減するしかありません。

「人類にとってかけがえのない価値」を有する「自然遺産」を持つオーストラリアですが、自然保護のために、自国の経済や産業の発展を支える石炭産業を脱却する決断を、オーストラリア政府がするはずもなく、とはいえ、自然保護や環境対策の必要も認めています。

世界各国の政府が苦悩する経済や産業の発展と地球温暖化の影響を軽減する対策との取り扱いに残された時間がどれほどあるかは、サンゴの白化の状態にも現れているのかもしれません。

オーストラリアにみられる地球温暖化の影響

オーストラリアにみられる地球温暖化の影響は、グレートバリアリーフのサンゴ礁をはじめ、動植物の絶滅など、世界各地でみられる現象のあらゆるものがあります。

オーストラリア政府が直面している地球温暖化の影響を受ける自然環境への対策、そして、経済成長や産業の発展とのバランスに配慮した判断をいかに下すかも、世界各国の政府が苦悩する判断と同様です。

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