地球温暖化の影響で台風が増加する?強大になる?


日本の8月と9月といえば、フィリピン東方海域で主に発生した台風が日本列島を覆う太平洋高気圧の縁を進み、日本に接近あるいは、上陸して災害をもたらします。

平成から令和へと元号が代わり、連続して日本列島を襲った台風は、これまでの強度や経路、暴風雨の影響とは比べ物にならないほど強大なものでした。

台風の発生頻度、強度、経路などが変化するのは、地球温暖化が影響していると考えられ、平均気温が上昇傾向を続ければ、さらに台風による災害は増加すると予測されます。

地球温暖化と台風の影響の関わりを紹介します。

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台風と地球温暖化の関係は?

例年8月から9月にかけて発生する台風は、フィリピン沖の太平洋北西で発達し、中心付近の最大風速が秒速17メートル以上となったものを指します。

日本列島を襲う台風は、フィリピン東方海域で発生した水蒸気が上空に上がって雲を発達させ、雲の中心では暖められた空気が上昇し、雲の下限との気圧差を生じ、空気の渦が形成されて、熱帯低気圧が形成されて発達したものです。

台風のエネルギーは、海面から蒸発した水蒸気が凝固して雲の粒となり、放出される熱であり、発生には海水温が26度以上の高温で大量の水蒸気が発生する必要があります。

つまり、地球温暖化の影響によって、地球表面の平均気温が上昇し、海水面の温度も高温となる状況は、台風を発生させる前提条件となり、エネルギー源となる水蒸気の供給が維持されるため、強大化にもつながります。

地球温暖化は、台風にどんな影響を与えるのか?

年間に発生する台風のうち、最大風速が毎秒33メートル以上となる「強い」勢力を持つ台風の発生割合は、1970年代後半から80年代後半にかけて増加し、その後減少傾向が続き、2000年代に入ると増加傾向に転じています。

2019年の今年は、台風19号から21号と連続した三つの台風は、これまでに日本に接近あるいは、上陸したものとは違い、スーパー台風と呼ばれる猛烈な勢力を維持したものでした。

そのため、関東を中心に各地に災害をもたらし、台風の大きさや強さに地球温暖化が影響していると推測されています。

地球温暖化で、台風が発生する海水の温度が高温となり、日本へと接近する経路上でも大量の水蒸気が供給され続け、台風の勢力が弱まることなく、上陸する確率が高くなっています。

地球温暖化による平均気温の上昇は、海水面の上昇と共に海水温も高温とするため、台風の発生頻度を上げ、勢力の維持にも影響を与えています。

地球温暖化は、台風の発生頻度、勢力にも影響が?

人間の活動が活発になり、人為的な二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスが排出され、太陽光の赤外線を吸収して平均気温が上昇し、海面温度も上昇することで、台風が発生しやすい条件と台風が発達する要因ともなります。

つまり、二酸化炭素の排出量が増えて起きる地球温暖化は、台風の発生と発達にも影響を及ぼしています。

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