地球温暖化による米への影響

地球温暖化問題の原因・影響・対策!地球温暖化について学ぼうk (22)

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日本人の主食の「米」稲作の現状

現在、日本国内で作られる米の生産量。

年間50万トン以上作られているのは、新潟、北海道、秋田。

おいしいと言われるお米「コシヒカリ」の産地、新潟。

「あきたこまち」の秋田県。

聞いたことのある有名品種の産地が多いですね。

日本の米の30万t~50万t以上は東日本で作られています。

西日本では30万t未満の地域が多くなっています。

このことから、日本列島はそのほとんどは温帯湿潤気候の中にあります。

が、南北に長いため、その中でも比較的、年間平均気温の低い、東北地方から北海道で、稲作は盛んだということがわかります。

日本の米所、北陸では、夏の気温が高くなることを生かして、秋の早い時期に早場米を出荷。

今や、新潟県と1、2位を争う生産量をほこる北海道では、本来米作りに適した土地ではありませんでした。

しかし、寒さに強い稲を、品種改良により作り出し、土地改良をしたりして米作りが発展してきました。

地球温暖化の影響 米はどうなる?

2060年。約40年後の日本の米事情は、どうなっているのでしょう。

地球温暖化の影響により年々、わずかずつですが、日本の平均気温は上がっています。

米作りにはどう影響するのでしょうか。

まず地球温暖化の影響により、気温が高まる上昇。

田植えの時期が前倒しされます。

稲の穂、米が実り始める出穂後は、地球温暖化の影響で平均気温が高くなり、米の収穫量は減るだろうとも。

しかし、気温が高まることにより、米の生育期間が短くなるというメリットもあるようです。

西日本と東北、北海道での収穫量はどうなる?

このまま地球温暖化が進めば、西日本では米の収穫量は減収。

東北、北海道では増収という二極化がでてきます。

それはなぜなのでしょう。

これは出穂後の平均気温が関係しているためです。

米の、もっとも収穫量の高い出穂40日の平均気温は21.9℃。

現在での地域では、北陸、関東、東海地方に当たります。

しかし、地球温暖化の影響により、平均気温が上昇していけばどうなるでしょう。

現在、平均気温が低く収穫量が低い地域が、2060年には現在の米の収穫量に最適な平均気温21.9℃地帯になることが想定されます。

その地域が、東北、北海道。

ということになるわけです。

しかし、冷害や台風もある!

昔から東北では、「やませ」(三陸沖より内陸に吹き込んでくる北東気流)による冷害があります。

地球温暖化=暑さに強い。乾燥に強い。こういった品種を作れても、逆に寒さによる冷害には弱いのでは?

そこで、暑さにも、乾燥にも、冷害にも強い。

そんなハイブリッド米を作ろうと品種改良が重ねられています。

しかし、「おいしいお米」と、なると難しいようです。

それに、地球温暖化による、気候変動では、アジアの台風の発生件数が多くなると予測されています。

台風が日本に上陸するのは初夏から秋にかけて。

ちょうど、米づくりの盛んな時期です。

台風により稲が倒れ、米の収穫が減った。

品質が悪くなった。

ということは昔からあることです。

まとめ

日本人の主食である、米への地球温暖化の影響。

稲の生育期間が短くなるだろうというメリットもあります。

しかし今現在、米の収穫量が30万t以下の多い西日本では現在でさえ平均気温が高めです。

40年後となると地球温暖化の気温上昇の影響により、米作りは今以上に適さなくなることでしょう。

米の収穫量が30~50万t以上のという地域の多い、東北地方では「やませ」の冷害もあることも、懸念されます。

地球温暖化による「やませ」は、どうなるのか。

高温度になる地域もあれば海岸部は低温度になったりもします。

それに、今後の土地利用の変化によりまた変わります。

気候予測データ自体にも、不確定要素が大きく明確に、

どうなるかと明確に言うことはできません。

2016年8月には観測史上初の東北への台風の上陸がありました。

北海道も台風の通り道になることが近年多くなっています。

これらのことから、地球温暖化の米への影響は、どうなるか。

気温上昇、台風増加による米の収穫量が減るのではないか?

との、懸念のある一方。

品種改良によって生まれた米で今までどおりの収穫の見込み。

との両極面がみられます。

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