地球温暖化は、温室効果ガスの二酸化炭素の削減で、個人レベルで、家庭からでもます。防止できます。
私たちは、毎日、エネルギーを利用して生活を送っています。
1日に1度も電気を使わない人は、今の時代の日本では誰もいないでしょう。
家庭における、温室効果ガス、二酸化炭素の排出量1位は、電気の使用から。
2位はガソリン、3位はガスと、個人の活動でも家庭からの温室効果ガス、二酸化炭素は排出されているのです。
今回は、季節ごとにできる、個人、家庭レベルでの地球温暖化防止の対策を紹介します。
目次
春の地球温暖化防止対策
春に家庭で行うものとして、衣替えがあります。
この衣替えでできる地球温暖化防止対策は「リサイクル」です。
捨てればゴミですが、リサイクルをすれば、また誰かが使用してくれます。
ゴミに出せば、燃やされて、地球温暖化につながりますが、
「リデュース、リユース、リサイクル、リフューズ」という4つの取り組みができます。
この「4つのR」で、家庭から個人レベルで地球温暖化を防止できるのです。
たとえば、サイズが小さくなり着られなくなった、子供服。
サイズが小さくなってしまったトレーナーの袖を切り、大人用のYシャツの胸と袖を切ってスカートにして組み合わせるとワンピースが作れます。
「リメイク」でもありますが、これは、「リデュース」の考えに基づいたもの。
「リデュース」とは出てくるゴミをできるだけ減らす取り組みです。
物を長く愛用することや、簡易包装の商品を選ぶことで取り組める地球温暖化対策です。
もう着られなくなった子供服ならば、リサイクルショップへ売りに行ったり、おさがりとして、他の方へ。
これは「リユース」になり、意味は再利用です。
空き瓶を酒屋さんに返すことなどは、昔から家庭で取り組まれている個人でできる地球温暖化対策です。
今では空き瓶よりも、空き缶やペットボトルのほうが、飲料の容器としてよく使われます。
そこで「リサイクル」再生利用に取り組みましょう。
繰り返し使用のできないものは、資源として再利用されるよう、ゴミの分別をして出すようにします。
最後に紹介する「リフューズ」という言葉はあまり聞きなれないかもしれません。
意味は、過剰包装やいらないおまけを断ることです。
たとえば、レジ袋では、マイバッグを利用して、個人でゴミの削減を。
ただでもらえるから、と、使わないおまけを断ることもゴミの削減につながります。
ゴミは最終的には燃やされ、二酸化炭素は排出されますが、ここで地球温暖化防止にもう一役かってもらうこともできます。
それは、「サーマルリサイクル」燃料にすることです。
資源として利用のできないゴミを燃やして、出た熱で、発電や温水プールなどに利用することです。
夏に個人でできる家庭での地球温暖化防止
夏になると、冷房やエアコンの使用量が上がります。
近年、地球温暖化の影響で、夏の気温は暑い日は40℃を超える地域も出てきました。
そこで、エアコンの温度設定を28度にするというのは、当たり前に言われていますが、どうも暑い。
と、思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで提案したいのが扇風機との併用です。
エアコンの大きさや機種にもよりますが、エアコンは一度下げるごとに電気代が上がります。
それだけ、電力の使用量が多くなり、地球温暖化の原因の二酸化炭素の排出がされているわけです。
個人の家庭であれば、夏場に扇風機を使用するお宅も多いと思います。
エアコン1時間4円、扇風機は1円なので、エアコンと扇風機の併用をおすすめします。
エアコンの温度設定を低くするよりも、扇風機を利用したほうが、電気エネルギー消費による地球温暖化防止につながります。
暑さ対策では、暑さを家の中に取り入れない工夫をしましょう。
よしずや、すだれの利用で、直射日光を部屋に入れないようにするだけで、だいぶ室内の気温は下がります。
さらに、直射日光を部屋に取り入れず、なおかつ二酸化炭素を吸収してくれるグリーンカーテンを育てることで、個人の家庭からでも地球温暖化防止はできます。
試してみると、朝顔よりもゴーヤのほうが、葉が茂り、有効的なようです。
室内に暑さを取り入れなければ同じ外気温でも、エアコンをつけずに、扇風機だけで暑さがしのげます。
人体は風があたっていると、涼しく感じるので、エアコンなしでも、快適にすごせます。
室内の風通しを良くするために窓を開けるのに、もし、部屋に窓が1箇所しかなければ、風の通り道を作るために、網戸側だけでなく、その逆側も開けることをおすすめします。
外から入り込んだ風が抜け出す用に反対側の窓も開けておくと、風の通り道ができ、暑さが部屋にこもりません。
夏場は、暑いので、エアコンをつけて、電気からの温室効果ガスが多くなるわけですから、涼しくすごせる工夫をすればいいのです。
衣服では、Tシャツよりもノースリーブの方が涼しく感じますし、ズボンよりも、半ズボンのほうが涼しいです。
しかも、ゆるめの衣服を着ていると、体内に熱がこもらず、風通しが良くなるので、体感温度は下がります。
湿度が高いと同じ気温でも、蒸し暑く感じるので、湿度を低くする方法も有効です。
体に冷感スプレーをシュッと吹きかけることも、気化熱により体温を奪うので、涼しくすごせる方法です。
ハッカやミントのスプレーを吹きかけると、涼感があがり、すごしやすくなります。
冬の家庭でできる個人の取り組み。
冬に家庭でできる地球温暖化対策は、室内の暖かさを逃がさないことです。
夏とは逆に、冬場の昼は日光を部屋に取り入れて、なるべく部屋を暖かくするようにします。
フローリングの上で過ごすよりも、カーペットを敷いたほうが、暖かいです。
カーペットの起毛の間に、人体からの熱が伝わり、暖められます。
このことから、衣服でも暖かくすごす工夫ができます。
それは裏起毛などの保温性の高い服を着ることです。
さらに、首という名のつく場所を暖めることで、寒さを感じにくくなります。
外出時にマフラーを巻くのは、暖かいから、当たり前のことですが、それはなぜなのでしょうか。
実はそれは、首元から外へ出て行く体温を衣服の中に閉じ込めてくれるからです。
室内で過ごすときに、首にはネックウォーマー、腰首(腰のことをこう呼ぶこともあります)には、はらまき、手首にはリストバンドやハンドウォーマー、足首にはレッグウォーマーです。
体の首とつく、これらの部位には太い血管が通り、外気温の影響を受けやすい部分です。
なおかつ、服の袖口になるため、そこから、体温が逃げてしまい、寒く感じます。
なので、この首と名のつく部位を保温性の高い素材で覆って、外へ体温を逃さないのと、外の寒さを感じにくくすることで、暖房による電気使用量を減らすことができます。
エアコンの暖房や、ファンヒーターを使用する際にも工夫ができます。
ファンヒーターは、主に灯油で暖めますが、その着火時には、瞬間的に18円もの電気代がかかります。
すぐに温まり、便利なのですが、長期的に見ると、電気代と灯油代で冬場の3ヶ月、毎日8時間利用したとして約12000円のエネルギー使用料金が発生します。
エアコンだけですと冬場の3ヶ月、毎日8時間利用したとして約8000円です。
しかし、エアコンはすぐに部屋が暖まらないので、つい、ファンヒーターをつけてしまうという事が多いです。
そこで、ファンヒーターで、ある程度部屋が暖まったら、エアコンの暖房に切り替えるという、併用をおすすめします。
このほうが、エネルギー消費による地球温暖化防止対策に役立ちます。
さらに、暖めた空気を部屋の外へ逃さない工夫をしましょう。
カーテンの長さは大丈夫でしょうか。
窓からは冷気が入り込み、暖気が逃げてしまいます。
それを防止するのには、カーテンのたもとに、クッションや座布団を置くことで、窓からの気温の影響を受けにくくする工夫ができます。
ファンヒーターの置く場所を窓側にすることでも、冷気が感じ取られにくくなります。
まとめ
家庭で、個人で、すぐに取り組めそうな地球温暖化防止対策をいくつか紹介しました。
今回紹介した実践は、個人の意識が変われば、すぐに取り組める地球温暖化対策です。
意識をしていても、実践をしなければ、地球温暖化防止にはなりません。
個人からでも、家庭からでも、地球温暖化の問題に取り組もう。
その意識と実践で、将来にわたり、持続可能な地球環境を守っていくことが、今を生きる私たちの課題だと思います。