地球温暖化と大雨や台風には、どんな関わりがある?


地球温暖化によって、地球全体の温度は100年間でおおよそ1度上がっていると言われますが、日本国内の大都市や地方によって、温度上昇には違いがみられます。

日本国内の大都市である東京は3度、大阪や福岡では2度気温が上昇していて、東京の温度上昇が高いのは、都市化が影響する「ヒートアイランド」と呼ばれる現象です。

ここ数年のゲリラ豪雨や大雨、台風といった気象予報の解説では、「ヒートアイランド」現象による影響とか、地球温暖化の影響でといった言葉が使われています。

平均気温が上昇して起きる地球温暖化と雨の関係について紹介します。

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地球温暖化が進むと、なぜ雨が増えるのか?

平成最後となった昨年には、西日本を中心として甚大な被害をもたらした豪雨被害が起き、令和となった今年も各地で大雨や、連続して発生し強大化する台風の被害が相次ぎ、地球温暖化の影響が指摘されています。

なぜ、地球温暖化が進むと雨が増えるのでしょうか?

地球表面の温度が上昇すれば、海水面の温度も上昇し、空気が膨張するために空気中に含むことができる水蒸気の量が増えます。

そのため、積乱雲の発生が高くなり、雨が降り出すと一気に一部の地域に集中して降る雨となります。

地球温暖化と頻発する大雨との関わりは?

地球温暖化によって地球の平均気温が上がっているため、極端に暑くなる頻度が徐々に増え、前述したとおり、大気中の水蒸気が増えます。

これに加え、昨年の西日本豪雨の際には、日本の南側に位置する太平洋高気圧が北に張り出して日本を覆い、大陸からも大気上層のチベット高気圧が東に張り出すという状態にありました。

しかも、太平洋高気圧の縁に沿って流れ込む暖かい湿った空気と偏西風の蛇行などの影響で、大気が不安定となり、大雨を降らす状況となっています。

つまり、これまでの季節にみられた気圧配置が変化し、雨の原因となる雨雲を形成する大気中の水蒸気量を地球温暖化が増やす状態を生み出し、大雨の頻度を増加させています。

地球温暖化によって、豪雨が増える!

地球温暖化は、温室効果ガスが大気中に増え、赤外線が地球から宇宙へ逃げにくくなり、地表付近の気温が上昇します。

しかも、コンクリートやアスファルトで覆われた都市部では、「ヒートアイランド」現象と呼ばれる現象により、局地的な気温上昇が起こり、ゲリラ豪雨の可能性を高めます。

また、地球温暖化により暖められた大気は膨張し、蒸発した水蒸気をより多く含む状態となり、大雨や豪雨を増やすと考えられています。

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