地球温暖化にはデメリットだけ?メリットはないの?


地球温暖化に対する現在の科学的な見解では、農業や人間の健康、自然環境などに対するデメリットが予測され、メリットと考えられる予測よりも重大な影響を推測しています。

その一方、地球上で暮らす人類の歴史が、温暖化された期間によって繁栄につながり、時に起きた嵐や広範囲での飢饉や伝染病といったデメリットは、小氷期と考える懐疑論があり、地球温暖化を悪と評していません。

地球温暖化でのメリットを考え、デメリットとされる予測との影響関係を考察してみます。

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地球温暖化でメリットを受ける国や地域があるのか?

地球温暖化で年間の平均気温が上昇し、北極の氷が溶けると、北極で生きるイヌイット、ホッキョクグマ、アザラシなどへの悪影響を与えます。

その一方、北極の氷が減れば、夏場を中心に、長期間での漁業が可能な海域となり、北極海航路が開けることで、南回りの航路よりも安く利便性が高まるメリットが生じます。

北極圏には膨大な石油や天然ガスが埋蔵していると考えられるため、ロシアにとっては、地球温暖化による経済的なメリットが大きいと推定されます。

また、北極圏には、大量の二酸化炭素が永久凍土の中に凍結されているため、地球温暖化によって氷が溶ければ、これまでに推定される10倍の年間4000万トンの炭素が放出され、その3分の2が二酸化炭素として排出されると、悪循環を引き起こし、地球温暖化が加速される未来が想定されます。

産業革命前の地球温暖化とは違う現在進行形の温暖化?

産業革命前の地球温暖化は、化石燃料を利用して人為的に排出される二酸化炭素などの温室効果ガスが増大されておらず、人類にとっては良かったと推測する論者もいます。

しかしながら、現代で進行している地球温暖化は、人為的に排出される温室効果ガスは加速度的に増加しており、農業の収穫減少やマラリアなどの感染症の感染リスクを高め、北極や南極の氷の融解を進め、海面上昇にも影響を与えます。

海面上昇は、大気中の水蒸気量を増やし、これまでの降水パターンや積雪などの予測を難しくし、異常気象の発生頻度を高め、メリットは想像できません。

北極の氷の融解は、前述したように、ロシア周辺には一時的なメリットが推測できますが、長期的に地球全体としては、デメリットとなることが推測されます。

地球温暖化で得られる長期的なメリットはない?

地球温暖化は、国連のIPCCの報告書でも示されているように、平均気温の上昇傾向が海面上昇を引き起こし、農作物の栽培を難しくし、人間の健康を脅かす影響しか想像できません。

唯一、地球温暖化が進行し、北極の氷が融解した場合には、北極圏の漁場や北極海行路が利用が想定でき、ロシアや周辺国にとっては、一時的にでもメリットと考えられます。

しかしながら、北極の氷が溶ければ、永久凍土に凍結された大量の二酸化炭素が排出され、地球温暖化が加速される悪循環につながり、地球全体のデメリットとなりそうです。

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